障害者権利条約委員会 14条ガイドライン

最終版に若干の手直しありました

注引用付きのPDFファイル誤字修正しました 2017年4月3日
ご注意を 修正を2015年12月21日にアップいたしました
誤字ほか修正しました 2015年12月25日
修正しました 2015年12月27日

強制入院強制医療を一切認めず廃止を求め、心神喪失抗弁や保安処分も廃止を求めています
以下から日本語訳ダウンロード(邦訳 山本眞理)

14条ガイドライン邦訳  PDF ファイルダウンロード

注引用付きPDFファイル  PDF ファイルです

 

最終版英語原文は以下から
GuidelinesArticle14 (5)


なお本文注34の文書番号誤りのようです

正しくは   A/HRC/30/37

United Nations Basic Principles and Guidelines on remedies and procedures on the right of anyone deprived of their liberty to bring proceedings before a court – Report of the Working Group on Arbitrary Detention

 

障害者権利条約14条に関しての声明 

障害者権利条約14条に関しての声明 

障害者権利条約委員会

2014年9月

人身の自由と安全誰にでもあるもっとも大切な権利の一つである。特に条約14条に従い、すべての障害者とりわけ精神障害者には自由の権利がある

障害者権利条約委員会は、2011年4月の第5回会議において締約国の報告書を審査し始めて以来、体系的にこの条約の権利を正しく履行する必要について締約国に注意喚起してきた。14条に関する委員会の法的な判断は、以下のようにそのいくつかの要素に分解するとより理解されやすい

  1. 障害を基礎とした拘禁の絶対的禁止 実際にある、あるいはあると認識された障害を基礎としての自由の剥奪を容認している締約国の中では未だ実践されている。これに関して、委員会は、14条はどのような場合であれ実際にあるあるいはあると見なされた障害を基礎として人が拘禁されうることをいかなる例外もなくゆるさないということを立証した。しかし、人が自傷他害の危険があるということも含め他の理由があるときには、いくつかの締約国の法制度では精神保健福祉法も含め、いまだ実際にあるあるいはあると認識された障害を基礎として人が拘禁されうるとしている。障害者権利条約委員会の法的判断による解釈として、こうした手続と実践は14条と矛盾する。
  2. 自傷他害の危険の主張を基礎として障害者を拘禁することを正当化している精神保健法 締約国のすべての報告審査を通して、委員会は人にあるとみなされた自傷他害の危険を根拠に障害者の拘禁を容認することは14条に反すると立証してきた。障害というレッテルに結びつけられた危険性あるいはリスクという推測に基づいて、障害者を非自発的に拘禁することは自由への権利に反する。例えば人がパラノイド統合失調症であると診断されたことだけを理由として、その人を拘禁することは誤っている。
  3. 刑事司法制度において訴訟能力のない人の拘禁 委員会は訴訟能力がないという宣言とそうした宣言を根拠に人を拘禁することは条約14条に反すると立証した。なぜなら彼あるいは彼女の、全ての被告人に適用されている適正手続とセーフガードの権利を奪うものだからである。
  4. 合理的配慮と監獄 犯罪のために懲役刑を宣告された障害者は、障害ゆえに拘禁条件が悪化することのないように、合理的配慮を受ける資格がなければならないと、委員会は考える。

原文は以下
http://www.ohchr.org/EN/NewsEvents/Pages/DisplayNews.aspx?NewsID=15183&LangID=E
訳 山本眞理

障害者権利条約委員会 12条一般意見草案

障害者権利条約委員会は条約12条法的能力と9条アクセシビリティについての一般意見草案を発表しました

条約の解釈基準となるものです

まだ草案であり、締約国、障害者団体、国内人権機関、非政府組織などに対して意見募集を行っていますが、意見募集の締め切りは来年末です。来年4月のセッションで障害者権利条約委員会で議論されることになります

しかしながらこの間の各国政府報告書に対する委員会の最終見解を見ても、日本政府報告書に対して、後見人制度と精神保健福祉法心神喪失者等医療観察法の廃止が求められることは確実です。したがって障害者基本法も、基本計画も見直しが迫られます

英文全文は以下からダウンロードできます
http://www.ohchr.org/EN/HRBodies/CRPD/Pages/DGCArticles12And9.aspx

山本眞理の12条一般意見草案の邦訳はこちらからダウンロードできます
山本訳Article12

 

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