全国「精神病」者集団ニュース2009年5月号

= ごあいさつ =

 春になり、新しい季節になります。いかがお過ごしでしょうか。健常者と付き合う中で、健常者にも種別があることが判明しました。
健常種別ごとに分類してみました。
霞ヶ関は緊張型重度健常者が多いです。永田町は、崩落型重度健常者が多く、主に親族に政治家がいる場合、
遺伝子の関係で9割がた崩落型重度健常者が生まれます。六本木にいるのは、派弧型重度健常者で、お金が大好きです。
犯罪型重度健常者は、精神障害者に統合しようという動きがありますが、精神障害者の犯罪率は0.09%と低く、社会復帰とは、
健常者の犯罪率0.3%にすることです。犯罪者は健常者です。私たちは、社会復帰するにあたって、
今の3倍以上の犯罪可能性を持つ必要があります。
 SSRIの副作用で攻撃性が増し、場合によっては傷害事件を起こすことが、厚生労働省により発表されました。確かに、
健常者に近づく薬であると感心しました。もちろんSSRIを服用されていても体にあって順調にいっている方もいらっしゃることも事実ですが。

 総会の日程が決まったので、お知らせします。10月1日です。歌手のおおたか静流さんがきます。僕としては、大ファンで嬉しい限りです。
5月病は精神科では治せませんので注意。(桐原)

== ライフエイド社前行動での連帯発言 ==

全国「精神病」者集団 山中雅子(運営委員)

■ ライフエイド闘争とは?
担当していた障害者の入退院を期に、経営によって不当にも介護ローテーションから外された非常勤ヘルパーの原職復帰を求める闘い。

■ ライフエイド発言の報告
ネットワークとはいえ、私は出かけてはいるけど、会議は隣の部屋、集会はロビーで休憩して終りなので、参加しているとまで言えないけど、
医療観察法ネット、ということで、精神障害者が何人も参加していて、私は家事援助、移動介助、通院介助を受けていることと、
睡眠薬飲んでると朝早いのが苦手な精神障害者が多くて、私が来ました。
まず、事例として聞いて思うのは、入院は、休息入院の場合を含めると、精神病者にはよくあることで、そのとき、
いつも頼んでいるヘルパーさんの収入が減るのは、申し訳ないような。家事援助、を受けている精神障害者の仲間は割といるけれども、日頃でも、
用事があって、お休みを入れたい時とか、あまり休みを入れるとヘルパーさんが収入面で困らないか心配しているのを聞く。私も、
ヘルパーさんの収入減を考えると気楽に休みを入れられない。祝日や年末年始などの場合も、
ヘルパーさんは休みたいだろうかそれとも稼ぎたいだろうか?と、こちらの都合以外でも気をもむ。これは他の人も言っている。
そういうことからすると、ヘルパーさんの仕事がない時にも収入は保証される形であってほしい。
介助者は、精神障害についてしか私はわからないけれども、そのわかる範囲では、家事援助と言う形で日常の生活や病状を把握していたり、
他の介助も含めて、本人が何に困っていてどんな援助が必要なのか知っている人で、一人暮らしの障害者にとって一番身近な相談相手・支援者。
障害と一口にいっても一人一人必要な支援が違うから、介助者は介助を受けるその障害者についての、本人自身に次ぐ専門家。だから、事業所は、
障害者と介助者との信頼関係を大事にすることと併せて、介助者が十分にゆとりのある生活をしていける、
介助労働者が安心して介助の仕事を続けてもらえるような、労働条件等を確保してほしい。自立支援法の制度のせいで、
事業所も手続きの煩雑さや金銭面で困っていることは知っている。けれども、障害者が地域生活をしていく権利があるのと、
労働者が組合結成等労働者としての権利を持つのは、同じ権利。ライフエイドさんは介助労働者が権利主張することを、
例えば組合として団体交渉することを、制限・拒否したりもしていると聞いたが、基本的な権利が守られていない、
権利主張も認められていない労働者が介助者では、介助を受ける障害者も権利主張できないことになる。
地域での障害者の一人暮らしはまだまだいろいろ権利主張しなければ成り立たないし、そういう時介助者にも協力を求めたい。それは、
介助者の労働者としての権利主張が否定されていてはできない。
この場所に媚びて言うわけじゃなくて、障害者運動は、ほかのマイノリティーの権利主張を見て学んで進んできたと思うが、時期として、
その前に、労働組合等が労働者としての権利を勝ち取ってきたのが、運動体とか作っていけたもとだと思う。
介助労働者が今回組合として運動しているということで、歴史のある労働運動の一端を見ることができて、
障害者運動の運動体に参加しているものとしてもいろいろと勉強になる。仲間の権利主張を支援し助け合う団体であることは、労働組合も、
障害者の集まりも、共通していると思うので、今後とも相互交流を強化していきたい。
以 上 

= パンフ紹介 =

精神障害者の支援・介助とは? 私たちの求める支援・介助
A5判 本文30ページ イラスト入り
代金100円 送料80円
郵送時に振替用紙を同封いたしますので、それでお振込みください。
お申し込みは全国「精神病」者集団窓口まで。
内容
#Ⅰ 精神障害者にも介助・支援が必要これはなかなか理解 してもらえません
#Ⅱ 精神障害者にも介助や支援は必要ですどうしてでし ょうか?
#Ⅲ私たち精神障害者の求める支援とは
#Ⅳ 私たちはこんな風にヘルパー制度を使っています
#付録

= 笹川議員「うつ病弱気発言」に抗議します =

 はじめまして。私ども全国「精神病」者集団は1074年に結成された全国の「精神病」者団体個人の連合体です。
同封パンフレットにもありますように、障害者権利条約作成についても積極的に参加してまいりました。
条約では障害書への非差別が掲げられさらに障害についてはその前文において以下明記されています。

「(e) 障害〔ディスアビリティ〕が形成途上にある〔徐々に発展している〕概念であること、また、障害が機能障害〔インペアメント〕
のある人と態度及び環境に関する障壁との相互作用であって、
機能障害のある人が他の者との平等を基礎として社会に完全かつ効果的に参加することを妨げるものから生ずることを認め、」

 うつ病は、身体的外傷のようなものであり、骨を折ったら曲がらないのと同じで、うつ病になったら、
本人の意思とは関係なく動けなくなります。うつ病は、「こころの」若しくは「精神的な」云々と言われることが多く、気の強いとか・弱いとか、
そのような非科学的な誤解を持っている人が多いです。このような現状で、公共性の高い立場の者が、誤解を強めるような発言をしたことは、
うつ病患者への社会的偏見を助長し、多くのうつ病患者にとってのマイナスの結果となります。よって、
公の場での謝罪及び発言撤回を要求します。

 また、気の強い弱いに関わらず、現に学校教員で休業している者が多いという事実があるならば、
それに対して何らかの策を講じる必要があり、それを行うのが政治家の責務であります。それを、個人の問題へと還元するような発言を示すでは、
本来政治家は務まりません。
うつ病者が増えている実態は、その背景に労災すら認定されるような過酷な労働現場の実態があります。
これらの問題解消に向けては労働現場の実態をかえ、労働基準法ほか労働法規が遵守されることが最低限の条件です。
こうした最低限の改善と同時に発病者が排除されないための障害者権利条約を遵守する取り組みが今求められています。

謝罪及び発言撤回に加えて、上記の取り組みを、ひとつは提案してくださるものと信じております。政治家としての信用回復を含め、
国民に政治家としての普遍的姿勢を明らかにされることも、同時に要求します。

2009年3月27日

笹川たかし様
全国「精神病」者集団
#〒164-0011
#東京都中野区中央2―39―3絆社気付
#Tel 03-5330-4170/Fax 03-3577-1680
#(留守電の場合は以下携帯へ)
#電話 080-1036-3685
#(土日を除く14時から17時まで)

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== うつ病休業は気が弱いから? 自民・笹川総務会長が発言 ==

( 朝日新聞 2009年3月14日(土)22:34 )
 自民党の笹川尭総務会長は14日、大分市であった党県連の会合で、「学校の先生で、うつ病で休業している人が多い。
国会議員には1人もいませんよ。気が弱かったら、務まりませんから」と発言した。うつ病患者への理解のない発言として、批判を受けそうだ。
 問題発言は、県連年次大会の特別講演の中で、教育問題について発言した中で飛び出した。笹川氏は、
うつ病で休んでいる国会議員はいないとしたうえで、「苦しいときこそ知恵が出る」などと続けた。また、大分県内で昨年末以降、
派遣社員の雇い止めや解雇が続いたことに関連し、「雇用はやっぱり必要だ。ブラブラ遊んでいたら必ず犯罪は伸びます」などと述べた。

 



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