ごあいさつ
相変わらず気候不順、不調に苦しむ仲間の声が各地から寄せられます。
皆様いかがお過ごしでしょうか
5ページの成年後見制度利用促進法は4月5日には成立。条約に真っ向から反した法案が、自民、公明、民進党の提案の議員立法で審議もなしに成立。政府のみならず立法もまた障害者権利条約を守る気は全く無いということが明白となりました。
総合支援法三年目の見直しでは精神障害者の支援のあり方という項目については見るべきものはなく、ひたすら医療との連携という名による、医療への丸投げ、精神病院のみならず精神科診療所に私たちは二度三度売り渡されたと言えましょう。3ページにある4月21日の集会に多くの方のご参加を訴えます
厳しい時代です。
それでも私たちは生きていきます
そしてなんとしても長期入院問題は死亡退院で解決という、政府の企みを打ち砕かなければなりません。
しかしながら今はこの季節、じっと体力を養うべき時かもしれません
皆様ご自愛下さいませ
皆様のご投稿をお待ちしております。よろしくお願いいたします
山本眞理
運営委員会からの報告
成年後見人制度利用促進方関連
これからの精神保健医療福祉のあり方に関する検討会の報告
2016年1月6日 検討会
第1回のこれからの精神保健医療福祉に関する検討会が開催された。
広田委員と澤田委員が開口一番に代弁者制度の導入を否定した。医療保護入院は存立事由が不明であり、なぜ存在するのか分からない、との発言があった。進め方としては、第2回の検討会で当事者や関係者からのヒアリングを実施し、主に以下の論点について議論する。その後、医療保護入院における移送及び入院の手続等の在り方、医療保護入院者の退院を促進するための措置の在り方、入院中の処遇、退院等に関する精神障害者の意思決定及び意思の表明の支援の在り方、精神病床のさらなる機能分化、精神障害者を地域で支える医療の在り方、精神疾患に係る医療体制の在り方、その他、の論点について「医療保護入院等のあり方分科会」、「新たな地域精神保健医療体制のあり方分科会」の二つの分科会で報告をまとめるというものであった。
2016年2月25日5検討会
本日2月25日、厚生労働省において第2回これからの精神保健医療福祉に関する検討会が開催された。この回では、日本精神科病院協会、日本精神保健福祉事業団連絡会、全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)、全国「精神病」者集団に対してヒアリングが実施された。
日精協は、医療と福祉の連携と称して、医療による福祉支配としか言えない提言をし、医療保護入院の代諾は家族ではなく公的機関がおこなうべきとした。日本精神保健福祉事業団連絡会は、家族による代諾に批判的な意見を述べた上で、地域移行に向けた提案がいくつかなされた。みんなねっとは、家族が本人から暴力をうける、本人が家族から暴力されることの不幸を社会問題とし、これらの解決のために家族同意から代弁者による代諾、危機介入センター・レスパイトの必要性などの提言がなされた。
日本精神保健福祉事業団連絡会と病者集団は、障害者権利条約を踏まえよと再三指摘したが、河崎委員が障害者権利条約は同意手続きのない医療行為全般を一律的に禁止するものか旨の質問をしただけで、その後、発展をみせることはなかった。
この検討会は、極めて苦痛であった。なぜなら、医療従事者は淡々と提言をしていき、家族は、精神障害者が暴力をふるうがごとく語り、耐え難い侮辱を受け続けたためである。修了後、澤田委員と話をしたが、彼女も家族に暴力をふるうというくだりに対して屈辱的な表現であるとしていた。
3・11検討会
「これからの精神保健医療福祉のあり方に関する検討会」
「第1回 医療保護入院等のあり方分科会」分科会は午後の検討会のためのもの
医療保護入院の①移送②入院手続きについてという説明で始まりましたが、前提として、そもそも医療保護入院の是非、家族同意はどういうことなのか、その他議論がいろいろ出ていましたが詳しい報告は次号で
編集後記
- 編集担当者山本眞理が寝込んでいたため、編集が不十分で、資料への説明状況報告などいたらず、読みにくいニュースとなり申し訳ありませんでした。
- 会員交流会に皆様是非ご参加を、今後の全国「精神病」者集団のあり方、そしてそもそも私たちは何者で、全国「精神病」者集団はなんのためにあるのか、議論を重ねていきたいと存じます。遠方の方もインターネットをお使いならスカイプ参加できます。
- 成年後見人制度を促進し続ける政府そしてさらに利用促進法という事態を引き起こした責任は骨格提言に「意思決定支援」なる言葉を許した山本の責任は大きいと考えます。徹底した総括議論が必要です。政策決定の場への参加の在り方ということも含め多くの会員からのご意見を、ご批判をそして交流会へのご参加をいただきたいと存じます
- そして何より多くの方のご投稿をお待ちしております。なにとぞよろしくお願いいたします
山本眞理