精神科医大久保圭策さんの呼びかけで白紙撤回署名が始まっています
ぜひご協力を 以下サイトに関係資料もまとめられています
許していいのか精神保健福祉法改悪
https://mental-health.amebaownd.com/
今般国会に提出され審議されようとしている精神保健福祉法改正案は、精神保健福祉法の趣旨自体を大きくゆがめてしまう内容です。わたしたちは、相模原障害者施設殺傷事件を受けて、同様の犯罪の防止を目的とした今回の改正には、断固反対し、白紙撤回を求めます。
下記意見に賛同される方は、okubo{at}o-clinic.com宛にお名前と職名をお知らせください。({at}のところは@に変更してください。)頂戴した個人情報は、今回の意見書の賛同者として登録させていただき、その他の目的には使用いたしません。精神保健福祉関係者に限定していません。この問題に感心をお持ちの方なら、どなたでも結構です。職名は、市民でも、会社員で、八百屋でも、当事者でも、当事者の家族でも結構です。
精神保健福祉法改正案に対する意見書
私たちは、現在国会審議に付されようとしている精神保健福祉法改正案(以下法案と略記)について、白紙撤回を求める。
精神保健福祉法は、「精神障害者の医療及び保護を行い、—中略—社会復帰の促進及びその自立と社会経済活動への参加の促進のために必要な援助を行い、並びにその発生の予防その他国民の精神的健康の保持及び増進に努めることによって、精神障害者の福祉の増進及び国民の精神保健の向上を図ること」を目的とする法であって、措置入院もまたこの法によって規定されたものです。
ところが、いわゆる相模原障害者施設殺傷事件以降、あたかも措置入院が犯罪の予防のための措置であるかのごとき誤解がまかり通っていることは、由々しき問題であると考えます。
精神医療福祉に携わる私たちは、まず世間に流布するこの誤解を払拭することこそが急務であると考えています。
ところが、本法案は塩崎厚労相が「精神保健福祉法の改正を含めて再発防止策を具体化したい」と発言するなど、当初から犯罪の再発防止をその目的として起草されたものです。その内実も措置解除後の退院者の管理に重点が置かれるものとなっています。
このような流れで法案が審議されれば、措置入院が犯罪の防止のためのものであるという誤解を上塗りすることになり、ひいては精神障害自体に対する世間のスティグマを強化することにしかならず、わが国が目指している精神障害者との地域での共生という理念の実現も大きく後退してしまうことになります。