差別と拘禁の医療観察法を廃止しよう!5.25国会行動へ

今年は医療観察法の「見直し」の年であり、国は少なくとも施行状況に関する国会への報告義務を負っています。去る3月12日のネットワークとの法務・厚労省交渉で両省は「国会報告も、検討も、内容の時期も未定」などと、詳細を一切明らかにしませんでしたが、この悪法の破綻状況は覆い隠しようもありません。今年1月段階でさえ国は「指定入院医療機関の整備が進まない」「地域社会における処遇が円滑に進まない」と言わざるをえない実態にあり、これまで省令・政令改悪によるなし崩し的取り繕いで破綻状況を糊塗し続けてきました。更にこの3月、国立精神・神経センターの非公務員型独立行政法人への4月移行によって生じる法破綻を、非公務員型になっても政令で「センター全体を国とみなす」などと、ウルトラな手法でしか繕い得ない状態に陥っています。

医療観察法で14名が「自殺」に追い込まれました。厚労省の研究班でさえ「入院処遇不適切16.3%」と指摘しています。省令改悪で保安処分施設に指定された東京のある民間病院は、指定後に監視カメラや金属探知器を新設しました。医療観察法が「精神科医療の荒廃をもたらし、精神障害者差別を拡大する」(精神科医)事態は更に進行しています。

私たちはこの悪法の廃止を求める今年の闘いを、国会開会日1月18日の国会行動・院内集会から開始し、3月5日・9日にも同様の闘いに取り組んできました。国は法の「見直し」・改悪を先送りする姿勢をとっています。しかし、この間の政・省令改悪が示すように、法に手をつけず運用などの強化・拡大で実質的な法改悪を行っている現状があり、私たちは更なる闘いを求められています。以下の闘いへの結集を訴えます。

5月25日(火)

8時30分~10時30分 衆院第2議員会館前 座り込み・情宣

11時~13時 院内集会 参議院議員会館第4会議室

○イタリア・トリエステのビデオと訪問報告

有我譲慶さん(全国精神医療労働組合協議会副代表)

○提起「日本の精神医療の問題性」 岡田靖雄さん(精神科医)など

*会館ロビー1階受付横で通行証を10時45分からお渡しします。

□交通 地下鉄永田町駅 国会議事堂前駅 徒歩5分

主催 医療観察法をなくす会/医療観察法(予防拘禁法)を許すな!ネットワーク/国立武蔵病院(精神)強制・隔離入院施設問題を考える会/NPO大阪精神医療人権センター 連絡先 reboot2010-owner@yahoogroups.jp Fax:03-3961-0212



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