精神障害者の差別・隔離強化を打ち破ろう!
相模原市の障害者施設でとうとう起きてはならないことが起きてしまった。事件の背景にあるのは、「脳死を人の死」と定義し脳死臓器提供を可能とした改悪臓器移植法施行、「尊厳死」立法策動、出生前診断の浸透、障害者差別の助長政策等々、いまこの国を覆う優生思想-命の選別を容認する排除・抹殺思想の拡大だ。
だが厚労省はこの点には一切言及せず、事件の全体像が不明の中で精神保健の問題にすり替え、8月8日に「相模原市の障害者支援施設における事件の検証及び再発防止策検討チーム」を設置し、9月14日「中間とりまとめ」を公表した。それは「秋頃を目途に再発防止対策をとりまとめる」としているが、主に精神保健福祉法の強制入院制度である措置入院が「今後の検討課題」とされ、退院後の保護観察や精神病院への通院強制等々、支援という名の強制医療・監視強化策が示唆されている。
法務省は長年の願望・保安処分新設を池田小事件を口実に精神障害者差別を利用して厚労省と一体となって医療観察法制定で達成した。私たちは、今回も相模原事件を利用して精神障害者差別を煽りながら、措置入院制度の医療観察法化が図られるのではないかとの大きな危惧を抱いている。「検討チーム」の資料には「医療観察法関係」も添付されている。
今回の集会は、医療観察法を廃止せよの声とあわせ、相模原事件を口実にした精神障害者への更なる差別・隔離・監視強化策を許さない、優生思想の克服を、との声をあげていきたい。多くの皆さんのご参加を訴えたい。
■日時:11月20日(日)13時30分~16時30分 (13時開場)
■場所:アカデミー茗台 レクリエーションホールB(1F)
東京都文京区春日2‐9‐5 茗台中学校併設
■交通:東京メトロ茗荷谷駅 徒歩10分
都バス[都02/02乙]小石川4丁目停留所 徒歩3分
■講演&ビデオ:重度知的障害/自閉の息子の自立生活~相模原事件から考える~
岡部 耕典さん(早稲田大学)
■各地域・現場からの報告など
主催:心神喪失者等医療観察法をなくす会/国立武蔵病院(精神)強制・隔離入院施設問題を考える会/認定NPO大阪精神医療人権センター/心神喪失者等医療観察法(予防拘禁法)を許すな!ネットワーク
連絡先:東京都板橋区板橋2-44-10-203オフィス桑気付 心神喪失者等医療観察法(予防拘禁法)を許すな!ネットワーク/
E-mail:kyodou-21(@)yahoo.co.jp (@)を@に替えてお送りください/Fax:03-3961-0212
電話 090-9240-9716
*11月20日9時30分~11時30分 ネットワーク&なくす会総会 文京区民センター
*全国から参加の障害者の仲間には交通費の一部として5000円を負担します。受付まで申しでて下さい。