ごあいさつ
8 月 27 日、朝から電話が鳴っていた。夏バテと相まって不吉な電話が億劫でたまらなかっ た。昼ごろ重い腰を上げて電話にでたら、ある仲間の訃報であった。大野萌子、全国「精神 病」者集団の創設者であり、赤堀中央闘争委員会の委員長である。大野さん死去に伴い、赤 堀さんの介護者は、大野さんから 2 人の後継者に引き継がれた。また、赤堀さんに後見人が 付き、担当ケアマネージャーが制度的支援の調整にあたることとなった。その他、大野さん からは、赤堀さんと遊ぶレク係若干名が任命された。
生前、大野さんとの交流中に聞かされたことのいくつかは、私にとっては生臭すぎて公に したくないこともあった。だが、あることから私は、その 1 つを公にせざるを得ないと判断 した。それは、赤堀中央闘争委員会の委員長を私が引き継いだ、ということである。これは 椅子を守る番人としての就任である。よって、交流、生活、組織の機能分離がなされるが、 委員長として、生活は後継者 2 人とケアマネ 1 人の役割であと断じる。心配ごとは当該3人に任せ、皆は、これまで通り信頼関係の構築と交流を続けていただきたい。(桐原)
生活保護基準引き下げに反対する
京都 坂根輝吉
京都では障害者(小松道雄)さんが声をあげて生活保護基準引き下げに反対する 運動が始まりました、JCIL、自立障害者グループ・ペンギンの会、京都ユーザーネ ットワーク、ユニオンぼちぼち(労働組合)、その他 有志の個人や団体が8月から の生活保護基準引き下げに先立ち4月から上記の人々が毎週金曜日に話し合いを続 け、「生活保護改悪に反対する人々の会」を結成し、京都市へ「引き下げに善処する よう」要求しました。
京都市の対応は美辞麗句で内容は無し、次いで81日京都府知事宛に要望書を出 し同時に障害者10人が「不服審査請求」を提出しました、府の対応は私たちの予 想より素早いもので各福祉事務所の「弁明書」で「適法、適正である!」と主張し てきました30日の不服審査請求と同時に京都府へ私たちの要求をそれぞれの思い をぶち上げました。その中で生活保護改悪に反対する人々の会の代表小松道雄さん は「私たちに死ねというのか」、これが私たち障害を持って町で暮らしている者の本 当の気持ちです。
8月8日、18日私たちは不服審査請求手続きの「相談会」を開きました、ここ でも予想以上の方々が相談に来られ、1人の高齢女性は弁護士も回答に困る話もあ りました、2回の相談会には B 精神科病院から6~7人もの方がみえられ、ピープ ルファースト、前進友の会、宇治市のほっとハウス(代理)など「生活保護改悪に 反対する人々の会」の輪は広がっています、宣伝期間が短かったのですが「生活保 護」がいかに市民の抜き差しならぬ問題であるのかが示されています。(30日時点 で身体障害11人知的障害3人精神障害21人)
これからの課題は山ほどあります、私たちは話し合いを続けて取り組んで行きま す。
生活保護基準は都道府県の f最低賃金J r各種減免制度J r住民税j など f社会保 障j に大きな影響をもたらします、これまでより私たちの出費(税金)が増えるの は確実です、前国会で自民党がごねたため廃案になった改正生活保護法は次期国会 に提出するのは確実です。これを可決されれば下層市民の生活は小松さんが言った 言葉がそのまま当てはまります。