全国「精神病」者集団の分裂2つの団体での再出発について
山本眞理
2018年3月30日に、全国「精神病」者集団運営委員を名乗っている方のうち桐原尚之さん、関口明彦さん、山田悠平さん、全国「精神病」者集団会員の早坂智之さん、富岡太郎さん、山本眞理が集まり、池原毅和弁護士、一木玲子さんがコーディネーター、立会人として八柳卓史さん(全障連)、横山晃久さん(HANDS 世田谷)お二人の立会人の下で話し合いを行いました。
本来このような重要な決定は会員全体に相談し、決定を仰ぐべきで、当初私もまず会員総体への相談という手続きを運営委員という方たちと一致できればと考えておりましたが、この間の混乱の悪影響は大きくできるだけ早い解決をということで以下の一致点で確認いたしました。
非民主的な手続きとなってしまったことをお詫びいたします。合宿に参加してくださった方たち及びこの間心配して動いてくださった会員にはご相談しましたが、結果当日参加できるのは山本他2名という人数制限があり、この顔ぶれとなりました。
なお今後全国「精神病」者集団の会委員名簿を池原さんにわたし、池原さんの個人名で皆様にそれぞれの団体のニュースの受け取りについてのご意向を伺います。双方のニュース受取拒否あるいはいずれかの新たな組織には入らないという方はお返事をお願いいたします。お断りのなかった方については名簿が運営委員会にわたります。なおその後でもいつでも受取拒否はできますのでご遠慮なく。
4月の会員交流会で新組織名称が決まりました。
「精神障害者権利主張センター・絆」です。ニュースについては、この名称で新たに障害者団体的刊行物協会に参加してニュースを発行します。全国「精神病」者集団としては脱退いたします。
新たに会員のメーリング・リストも作成しました。参加ご希望の方は山本までご連絡を。ホームページも作成中です。なお旧全国「精神病」者集団ホームページは歴史的資料として保存し続けます。
確 認 書
関口明彦、桐原尚之、山田悠平、山本眞理、早坂智之および富岡太郎は、本日、以下のとおりの合意をしたことを確認する。
1 山本眞理は、関口明彦、桐原尚之および山田悠平が運営委員会の構成員になっている集団(以下「甲集団」)には加わらず、別の集団(以下「乙集団」)として活動することとする。
2 甲集団および乙集団はいずれも、2018年5月1日以降、全国「精神病」者集団の名称を自己の集団を称する名称として用いない。
3 山本眞理が保管している通帳の預金(以下「本件預金」)については、2018年4月末日までに、以下のとおりに分配する。
- 関口明彦に対する賃料相当分として金60万円を支出することを認める。
- 第4項に定める甲集団または乙集団の発行するニュースレターを受領するか否かの意思確認のための通信費を支出することを認める。
- 本件預金から(1)および(2)を控除し、残額を2分して甲集団および乙集団に均等に配分する(以下「残額清算金」)。
- 山本眞理は、本件預金の全額を弁護士池原毅和に預託し、弁護士池原毅和は(3)の計算方法に従って各自の取得額を算出し、①乙集団に対する残額清算金を山本眞理に交付し、②関口明彦が取得すべき賃料および甲集団に対する残額清算金については、関口明彦の指定する方法に従って交付する。
4 山本眞理が保管している全国「精神病」者集団の会員名簿については、2018年4月末日までに、同人から弁護士池原毅和が開示を受け、会員名簿登載者らが、甲集団および乙集団がそれぞれ発行するニュースレターの受領を拒否するか否かを確認するために、受領を拒否する意思である場合は2018年5月末日までに弁護士池原毅和宛その旨、返信すべきことを求める書面を送付する。弁護士池原毅和は、山本眞理および関口明彦にその結果を報告する。
5 甲集団および乙集団は、本件について、この確認書に記載した内容および 関口明彦、桐原尚之、山田悠平、山本眞理、早坂智之および富岡太郎、並びに、立会人およびコーディネータが参加した2018年3月30日の会議の録音データまたはその反訳以外を公表しない。
8 関口明彦、桐原尚之、山田悠平、山本眞理、早坂智之および富岡太郎は、上記の事項が甲集団および乙集団の故意又は過失によって履行されないときには、再度、同6名ならびに両集団が合意の上で推薦する第三者立会人2名およびコーディネーター2名によって構成される会議体において合議して解決する。
2018年 月 日
甲集団
乙集団
立会人
コーディネーター
日付は全員サインが終了した日付といたします。