全国「精神病」者集団ニュース 2004年5月号

2004年5月発行の「ニュース」抜粋です。 一般定期購読は有料(年6回程発行1年分5000円)です。(病者である会員の購読は送料も含めて無料となっております。)

全国「精神病」者集団
ニュース


= ごあいさつ =

初夏の日差しがまぶしい、気持ちのよい季節となりました。この季節は鬼門という仲間も多いようで、入院した方も多く、体調を崩して引きこもっておられる仲間からの訴えも増えております。ゆっくりと休息できる環境があれば、と願わずにおられません。

世界的な精神保健の反動の中で、イギリスでは精神外科手術すら強制できる法律ができようとしています。イギリスでは毎年50例前後の精神外科手術が行われています。地域での強制医療法も各国で成立しています。そうした中で心神喪失者等医療観察法の施行準備が着々と進められています。すでに4つの国立病院での保安処分施設新設が決まり、自治体病院にも新設のための予算が組まれています。同封した心神喪失者等医療観察法を許すなネットワークへのご参加を訴えます。同封のビラを各地で配布してくださる方は全国「精神病」者集団窓口までご連絡ください。

国連では5月末障害者権利条約制定に向け第3回の特別委員会が始まります。強制医療・強制入院は拷問である、として禁止した条約の成立に向け、WNUSPの仲間は奮闘しています。国内でも日本政府に向けた働きかけを日本障害者フォーラム準備会として行っているところです。こちらもビラを作ってありますので、各地で配布していただければ幸いです。関連資料ご希望の方は窓口までご連絡ください。第3回特別委員会報告は次号に掲載いたします。

精神保健福祉法の見直し、脳死臓器移植法の改悪、介護保険の改悪、などなど私たちに大きな影響のある法律が改悪されようとしています。今戦争中の日本では何でもありということでしょう。私たち障害者はなりふりかまわない攻撃のさなかに置かれているといっていいと考えます。

私たち自身の声を上げていかなければなりません。保安処分そして強制医療への当事者動員をなんとしても拒否していかなければなりません。私たちの生存をかけた要求も必要でしょう。多くの仲間が声を窓口までお寄せくださいますようお願いいたします。

(略)

全国「精神病」者集団の連絡先が変更となりました。お手紙ニュースなどのあて先変更をよろしく。
なお窓口の電話番号も変更しました。

★お手紙、各地のニュース、住所変更、ニュース申し込みはすべて
〒210-8799 川崎中央郵便局私書箱65号
絆社ニュース発行所
E-mail
電話 080-1036-3685
(土日以外午後1時から午後4時まで)
ファックス03-3738-8815

★会員の運営している私設ホームページ
http://www.geocities.jp/bshudan/ 携帯電話でも見られます。


北から 南から 東から 西から


(略)


私たち自身の声を上げていこう私たちが生き延びるためのサービスを

全国の「精神病」者の仲間の皆様、入院中の方そして町で暮らしている方、一人暮らしの方、家族と暮らしている方、さまざまな暮らしの中で、それぞれ工夫をしながら、生き残る闘いの日々を送っておられると思います。今私たちの求めるサービスを勝ち取っていくために以下のようなご意見を募集いたします。全国「精神病」者集団窓口まで皆様の声を集中してください。

*入院中に困ったこと、必要なこと 役に立って助かったこと、退院するに際し役立ったこと、退院後の生活を作っていくうえで困ったこと、必要なこと、逆に役立ったこと

*毎日の生活で困っていること、必要なこと。毎日の暮らしの中での工夫として仲間にも勧めたいこと。たとえば限られた経済で上手に暮らす知恵、買い物の情報の得方その他買い物の工夫、食事や片付けものの工夫など。体調が悪くなったときどういうやり方でしのいでいるか、ご自分の工夫、あるいはもっとこうしたサービスがあれば、という提案。

*ヘルパー制度を使っておられる方は、どのように使っているか、使い方の知恵、あるいは使っている上で困っていること、もっとこのように改善してほしいなどの点。

*地域のサービスたとえば作業所や地域生活センターを使っている方はどのように使っておられるか、そしてどのように役立っているのか、あるいはもっとこのように改善してほしいなどの点。

その他なんでも皆様の声を集めたいと思っております。はがき一枚でもかまいませんのでよろしくお願いいたします。メール、ファックス、手紙を窓口までお寄せください。

全国「精神病」者集団窓口 山本真理


集会案内

☆NPO大阪精神医療人権センター2004年総会・記念講演

~精神医療オンブズマン発足から1年~

日 時:2004年5月15日(土)
13:30~14:00 NPO法人総会
14:10~16:00 記念講演

会 場:アピオ大阪
大阪市中央区森ノ宮中央1-17-5
JR環状線または地下鉄中央線・長堀鶴見緑地線「森ノ宮」下車すぐ

参加費:500円

事前の申込みは不要です。

問い合わせ 大阪精神医療人権センター

☆全国自立生活センター協議会公開シンポ

2004年5月16日(日) 10:00受付開始

会場:沖縄県自治会館
(那覇市旭町116-30 TEL:098-862-8181)
(那覇空港からモノレールで旭橋駅まで約10分下車、徒歩5分)

第1部・報告

「アジアの障害者を取りまく状況~草の根活動の実践から」(*調整中)

報告者朴賛五(ソウル自立生活センター) 他

パキスタン、バングラディシュなど各国からのレポート

第2部・シンポジウム

「地域生活を守るために ~どうなる!?介護保険と支援費制度~」

5月13日(木)までに郵送、またはファックスでお申込ください。

申し込み先

全国自立生活センター協議会担当:西尾・二又

〒192-0046
八王子市明神町4-11-11-1F
FAX0426-60-7746

☆心神喪失者等医療観察法と地域精神医療を考える集い

第100回日本精神神経学会総会 関連行事
日時 5月21日(金) 午後6時半から9時
場所 北農健保会館 大会議室
電話011-261-3270

講演 池原毅和(全家連顧問弁護士)

シンポジウム

資料代 300円
主催 実行委
連絡先 札精作連 電話 011-813-6033

☆日本精神神経学会総会

シンポジウム死刑への精神科医の関与について

日時 5月22日(土)午後1時から午後3時まで

場所 札幌コンベンションセンター

札幌市白石区東札幌6条1丁目

シンポジスト

問合せ先

〒060-8638
札幌市北区北15条西7丁目
北海道大学大学院医学研究科精神医学分野
第100回日本精神神経学会総会事務局
Fax:011-706-5081
E-mail:jspn100@jtbpco.co.jp

☆「脳死」を人の死とするな!

臓器移植法の改悪に反対する市民集会

日時 5月23日(日)午後1時30分から4時30分

会場 国民生活センター 会議室
JR品川駅高輪口改札から徒歩5分

呼びかけ団体

脳死・臓器移植に反対する市民会議
「脳死」臓器移植による人権監視委員会ー東京
「脳死」臓器移植に反対する関西市民の会
脳死・臓器移植に反対する会・みやぎ

☆優生手術に対する謝罪を求める会公開講座

/障害学研究会関東部会 第38回研究会

隔離する政策と子どもを産ませない政策

―ハンセン病における断種・人工妊娠中絶から優生保護法を考える―

※当日、「優生思想を問うネットワーク」作成のビデオ「わすれてほしゅうないー

隠されてきた強制不妊手術」の上映も行います。

【講師】藤野豊さん(富山国際大学人文学部教員 著書『日本ファシズムと優生思想』(かもがわ出版)『同和政策の歴史』(解放出版社)『日本ファシズムと医療』(岩波書店)ほか多数)

【日時】5月29日(土)18:00-21:00(17:40開場)

【会場】港勤労福祉会館一階 第一洋室(都営地下鉄三田駅 A7出口徒歩30秒 JR 田町駅より徒歩5分・JR山手線・京浜東北線田町駅西口徒歩5分)

【参加】参加費1000円・参加には予約は必要ありません。

【主催】優生手術に対する謝罪を求める会

【共催】障害学研究会関東部会

※情報・アクセス 要約筆記、手話通訳があります。視覚障害で最寄り駅からの案内が必要な方は5月22日(土)までに、下記までご連絡ください。

【問い合わせ先】「優生手術に対する謝罪を求める会」連絡係

Mail: ttn7paj23z@mx3.ttcn.ne.jp
FAX: 045-893-5536


世界精神医療ユーザー・サバイバー・ネットワーク総会 参加者旅費カンパのお願い

日頃の全国「精神病」者集団および、精神障害者解放運動へのご支援に感謝いたします。

さて、来る7月17日より20日まで、デンマークにおいて、世界精神医療ユーザー・サバイバー・ネットワーク(WNUSP)の総会が開催されます。

WNUSPの発足は1991年(当時は旧称世界精神医療ユーサー・サバイバー連盟)にさかのぼります。WNUSPは各国の「精神病」者組織のネットワークです。現在WNUSP事務局もデンマークの国内組織におき、世界30カ国70団体の正会員がいます。

全国「精神病」者集団は国内唯一の正会員として参加し、会員の山本眞理をアジア太平洋地区選出の理事として出しています。

この初の国際組織の結成により、国連の障害者の機会均等に関する基準規則のモニター委員会への「精神病」者自身の組織としての参加の道も開かれ、初代議長のメアリー・オーヘイガン(ニュージーランド)が専門家委員の1人として参加しました。

今国連で制定されようとしている障害者権利条約制定過程にはWNUSPとして理事ティナ・ミンコウィッツ(アメリカ)が国連障害者権利条約特別委員会、今年1月の作業委員会に参加し障害者とりわけ精神障害者の人権主張のために積極的に活動しています。その活動の成果として、強制収容、強制医療は拷問であるとして、強制の廃絶が作業部会草案に書き込まれるという歴史的勝利を勝ち取りました。

国際的な共同活動とりわけ国連ロビー活動を共同して行うことを目的とした国際障害者同盟(IDA)にもWNUSPは唯一の「精神病」者本人の国際組織として参加しています。IDAのメンバーは世界盲人連合(WBU)、世界盲ろう者連盟(WFDB)、国際リハビリテーション協会(RI)、国際育成会連盟(II)、障害者インターナショナル(DPI)、そしてWNUSP。

WNUSP総会は7月18日から20日までデンマークで開かれます。テーマは「権利と尊厳を求めてネットワークを」プログラムは総会議事のほか、分科会を設け、精神障害者の当事者運動の組織化、人権条約を含めた人権問題、自ら尊厳を取り戻すためのセルフヘルプ活動の紹介などが議論されることになっています。また各参加者が自由に発表できるコーナーも設けております。

ナショナル・エンパーワーメントセンターの回復プログラムPACEの作者ローリー・アハーンも分科会を主催します。『精神医療ユーザーのめざすもの』の作者メアリー・オーヘイガン、そして『精神病者自らの手で』の作者ジュディ・チェンバレンも参加します。

現在WNUSP総会運営に向けデンマーク政府からWNUSPは500,000クローネ(日本

円約980万円)の助成を得ていますが、これは総会運営のみの資金となり、参加者への旅費援助はできない状態です。世界各国どこでも精神障害者は障害者として認知されていない実態があり、とりわけ発展途上国においてはその組織化すらままならぬ状態です。そうした中で、できるだけ多くの地域からの参加を確保するためには発展途上国からの参加者への旅費援助は欠くことができません。もちろん日本からの参加についてもさまざまな民間助成団体への応募等の努力をしておりますが、今のところ旅費援助の助成を得られておりません。

私たちの人権主張、そして精神保健サービスを真に私たちの利益になるものとしていくために、WNUSPの活動は大きな意義があり、そこに参加することは国内の精神障害者運動、ひいては障害者総体の運動に弾みをつけることになると考えます。もちろん発展途上国からの参加者も含めと共に討論し運動を広げていくことの意義ははかりしれません。

厳しい経済状況の中でのお願いで恐縮ですが、日本からそして発展途上国からの参加のために旅費カンパをお願いいたします。多くの方のカンパを訴えます。また余裕のある方は周囲の方にも呼びかけていただければ幸いです。

総会の報告は全国「精神病」者集団ニュースに掲載しカンパをいただいた方々に送付させていただきます。

カンパは同封の振替用紙で下記郵便振替口座にお振込みいただけますようお願いいたします。

郵便振替口座 00170-3-36736 口座名義 山本真理

集まったカンパは国内と発展途上国参加者の旅費として半分ずつ使わせていただきます。

報告の全国「精神病」者集団ニュース発送を持ってお礼とさせていただきます。

なお事務処理負担軽減のため、ご要望のない方には領収書発行を省略させていただきます。領収書の必要な方はその旨ご連絡くださるようお願いいたします。

2004年4月6日

世界精神医療ユーザー・サバイバー・ネットワーク 理事 山本真理

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WNUSPに関する情報は長野英子のサイトをご覧ください。インターネットをお使いでない方で総会その他の情報が必要な方は全国「精神病」者集団窓口までお問い合わせください。

長野英子のページ http://popup.tok2.com/home2/nagano2/


要 請 書

“5・22国立武蔵病院に「心神喪失者等医療観察法」拘禁施設をつくらせない集会”の呼びかけ人・賛同人になって下さい

私たちは“国立武蔵病院に「心神喪失者等医療観察法」拘禁施設を作らせない集会”実行委員会です。

“心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律”(「心神喪失者等医療観察法」)」が、昨年7月強行採決のもとで成立しました。この法律は、精神障害によって事件を起こしたとされた人の将来の犯罪を予測し、予防的に特別な隔離収容施設に閉じこめてしまおうとするものです。

しかし、精神障害者による事件の数が多いというデータもなければ、再犯率の統計もありません。国会論議でもはっきりしたように、未来の犯罪の予測を行うことは精神科医にも裁判官にも、誰にもできません。それにもかかわらず、精神障害者だけを“恐れ”という要件で強制的に隔離するというこの法律は「精神障害者は危険だから閉じこめてよい」との差別を更に助長する悪法以外のなにものでもありません。

国はいま、この発動(施行は2005年7月まで)にむけて体制づくりを進めています。

その一つとしてあるのが小平市にある国立武蔵病院(国立精神・神経センター武蔵病院)敷地内での予防拘禁隔離施設の準備です。国はこの国立武蔵病院をこの悪法の主導的病院と位置付け、既に昨年12月に小平市議会に、今年3月20日には地域住民に、それぞれ説明を行い、来る6月の小平市議会への説明を最後に予防拘禁隔離施設を建設しようとしています。

去る3月13日小平学園教会で“心神喪失者等医療観察法と地域精神医療を考える集い”が開催されました。この集いには63名の三多摩地域に住む人びとが集まり、精神障害者差別法によってつくられる精神障害者の予防拘禁施設などは、いかなる差別も許さず地域で共に生きていこうとする私たちにとって、決してあってはならないものであることを確信しあうことができました。この確信を大切にし、私たちは“5・22国立武蔵病院に「心神喪失者医療観察法」拘禁施設をつくらせない集会”を開催し、その集会での決議文を国や小平市議会、 国立武蔵病院、更には関係する諸団体へ提出していきたいと考えます。

つきましては、この集会を成功させるために以下の点にお取り組みいただきたく、ここに心から要請する次第です。


国立武蔵病院に「心神喪失者等医療観察法」拘禁施設を作らせない5・22集会

日時 5月22日(土) 14時から17時
場所 国分寺労政会館
国分寺南口徒歩5分
電話 042-323-8511

講演

患者隔離から見えてくるもの

八尋光秀さん(弁護士 ハンセン病国賠訴訟弁護団)

資料代 300円

*集会の呼びかけ人・賛同人になって下さい。

心神喪失者等医療観察法施行阻止・保安処分施設新設阻止の声を集中してください。参加できない方も含め多くの意思表示を集めたいと考えております。

*賛同費として1口500円(可能な方は1口以上)のご協力をお願い致します。

郵便振替口座 00120-6-561043 <加入者名> 予防拘禁法を廃案へ! 「5・22集会実行委賛同費として」と明記して下さい。

ビラあるいは集会で公表するために、お名前、肩書きをお書き添えください。

なお賛同人のお名前は公開を原則としますが、匿名も可といたします。匿名をご希望の方はその旨明記してください。

*当日の集会にご参加下さい。

2004年4月10日

“5・22国立武蔵病院に「心神喪失者等医療観察法」拘禁施設を作らせない集会”実行委員会

<連絡先電話>心神喪失者医療観察法(予防拘禁法)を許すな!ネットワーク

メールアドレス kyodou-owner@yahoogroups.jp

(略)



(略)