2002年2月発行の「ニュース」抜粋です。 一般定期購読は有料(年6回程発行1年分5000円)です。(病者である会員の購読は送料も含めて無料となっております。)
全国「精神病」者集団
ニュース
ごあいさつ
新しい年を迎えました。皆様いかがお過ごしでしょうか?
魔の季節である年末年始をなんとか無事に過ごせたことをまず喜びたいと思います。この時期をうまく過ごせず入院なさった仲間もおられると思いますが、ゆっくり休養できることをお祈りいたします。
今開かれている国会にいわゆる「触法精神障害者」対策としての特別立法が上程されようとしております。私たち「精神病」者全体に対する差別と管理の強化、そして対象者に対する永久の拘禁または人権制限をもたらすこの法律上程を許してはなりません。各地ではさまざまな闘いが行われております。そうした各地の報告をニュースにご投稿いただけましたら幸いです。
この状況の危機感から、全国「精神病」者集団は新しい会員が飛躍的に増加しております。新しい仲間たちの息吹でまた全国「精神病」者集団も新鮮な動きができるようになることを願っております。
前号からの連載「わが半生のアウトライン」の作者Yさんは1974年の全国「精神病」者集団結成集会以来の会員です。この国の「精神病」者の歴史のいったんとして連載をお読みいただければ幸いです。
厳しい寒さが続きます。暖房費がなく寒さで眠れないという北海道の方からのお便りもありました。いまだ暖房もろくに効かない精神病院もあります。獄中の寒さも想像を絶しています。
逆風の時代ではありますが、生き延びること、そして春を迎えられることを第一に毎日の生活を送っていきたいと考えております。皆様もご自愛くださいませ。
(略)
★お手紙、各地のニュース、住所変更、ニュース申し込みはすべて
〒923-8691 石川県小松郵便局 私書箱28号 絆社ニュース発行所
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★会員の運営している私設ホームページ
http://ssko.tripod.com/
★ニュース購読料カンパはすべて
郵便振替番号:00130-8-409131 名義:絆社ニュース発行所
北から 南から 東から 西から
(略)
精神科医への手紙と要請葉書のご案内
長野英子
同封の「精神科医への手紙」は各地の自治体病院国立病院の精神科医に発送したものです。判定機関で患者を「裁く」というおぞましい任務を拒否するよう多くの精神科医に訴えていきたいと考えています。
読者の皆様で余裕のおありの方はぜひ周囲の精神科医に回していただければ幸いです。複数部数必要な方は私書箱までご請求くだされば無料でお送りいたします。
なお読者の皆様に同封葉書を厚生労働省および法務省に出していただけますよう要請いたします。お手数ですが50円切手を貼ってお出しくださいませ。この葉書を周囲の方に要請するため必要な方は以下にご請求くださいませ。
この同封葉書に関するお問い合わせは以下までお願いいたします。
「処遇困難者専門病棟」新設阻止共闘会議
〒105-0004
東京都港区新橋2-8-16 石田ビル4階
救援連絡センター気付け
電話 03-3591-1301
fax 03-3591-3583
E-mail kyuen@livedoor.com
☆冬カンパにご協力ありがとうございました
冬カンパ 合計181,000円(1月16日現在)
となりました。ご協力に感謝いたします。
カンパに寄せられた一言から
@あのネ!! 普通に生きてゆけば普通に世の中通れるように思うけど、なかなかラベルをつけられるとそのようにしか見られないところは少し寂しいけど、本物は本物で生きてゆこうね。だって本物なのだから!! そうなろうと努力してゆくとそうなれるときがくると!!
@本当にたいした額でなくてごめんなさい。いつもニュースを楽しく読ませていただいています。ああ、皆さん頑張っておられるのだな、と気合が入りますね。これからもどうぞよろしくお願いします。
@小額ですが送ります。柳川ではよい思い出になりました。
@いつもニュースの発送ありがとうございます。発送費の一部に当ててください。この1年間にいろいろと精神病のニュースがあったと思います。ぜひこのニュースがこの問題のわれわれのニュースであってほしいと思います。来年もよろしくお願いします。
@今年もまた1年最後の月師走がやってきた。今日はもう15日である。なんとあっという間に1年が過ぎていくことか……。当事者活動を初めて8年半、まだまだ日本の精神改良は進んでいない。精神科の病気も内科の病気と同じだという。誰でもかかる内臓の病気と同じだということを一般市民に認識してもらわなければならない。
@些少ですがカンパです。
@98年11月解雇され無収入で購読料も払っていないので、心苦しく思っています。この際多少ですが購読料カンパとしてお送りします。共に闘っていきましょう。
@少しですが「クイナの会」からカンパさせていただきます。
@年末カンパをお送りします。
@ずいぶんおしつまってしまいました。精神医療は混迷の時期を迎えてきているようですが、医療側の人間にはその自覚がないのが困ったものですね。遅くなったカンパを送らせていただきます。
@今年は特にいろいろお世話になりました。ありがとうございます。来年私のできるところで精一杯頑張っていきたいと思っていますので、これからもいろいろアドバイス等よろしくお願いいたします。
☆入手資料
① 法務省「触法精神障害者」関連予算要求
厚生労働省精神医療関連予算要求
② 日弁連の見解2つ
「与党案は国民の期待にこたえているか――自民等・与党三党PT案について――日弁連の提言」 2001年11月26日
日本弁護士連合会刑事法制委員会
「精神医療実態調査を踏まえた精神医療の改善方策と刑事司法の課題 日弁連の提言」 2001年11月26日
日本弁護士連合会刑事法制委員会素案
無年金障害者救済で「年内にも結論」 厚労相
坂口力厚生労働相は11日の閣議後会見で、国民年金が「学生や専業主婦などは任意加入」としていた時代に未加入のまま障害を負い、障害基礎年金を受けられない「無年金障害者」の問題について、「政治では大きな問題になる。今年中にも結論を出したい」と話し、年金制度の枠外での福祉策などを含めた検討に入る方針を明らかにした。制度の谷間で無年金状態になっている人たちへの早期救済の必要性を示したものだ。
無年金障害者の問題では、国を相手取った損害賠償請求訴訟にもなっている。市民団体によると約10万人がこうした無年金状態にあるという。
(朝日新聞1月11日)