2000年2月発行のニュースです。一部のみの掲載となっております。
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- 目録
ごあいさつ
- 強制移送制度に関してなど
八王子福祉事務所の差別事件報告
- 八王子市への抗議文
- 一一月二四日の八王子市への抗議行動の報告
(略)
赤堀さんとともに
(略)
窓口から
- 日本精神神経学会関係
- ヒト受精卵の着床前診断に関する意見
- 五月仙台での学会総会について
(略)
編集後記
- 電気ショック
- ホームページ
SSKO
全国「精神病」者集団
ニュース
- 2000,2 Vol.26 No.1
ごあいさつ
暖冬から一変、寒さが厳しい日が続きましたが、もう立春も過ぎました。まだ雪に閉じこめられている仲間もいるでしょうが、梅の花がほころんでいるところもあるのではないでしょうか? 今年初めてのニュースです。皆さまいかがお過ごしでしょうか? 魔の季節年末年始を無事やり過ごせたでしょうか?
4月には強制移送制度がスタートします。「家族の願いの結集?」という感じの制度ですが、新たな商売のチャンスとばかり警備会社がチラシ配布をしています。新潟の女性監禁事件に関連して、こうした移送制度が「地域精神医療」としてより広範に運用されていく可能性があります。「息子の暴力に苦しむ母親」、「保健所に相談しても相手にされなかった」などの報道がされています。家族会などを中心にこの事件から「手軽に頼める移送制度を」キャンペーンが始められるかもしれません。
移送制度の運用への監視活動が必要です。保護者の申請がなくても近隣者や役所関係者からの相談や連絡、依頼でこの移送制度の手続きは開始されます。「地域精神保健活動」が移送制度の出発点です。いま地域が強制医療の場に変化しようとしています。
(略)
今年もよろしくお願いいたします。
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八王子福祉事務所の差別事件報告
東京 YH、HS
(HP作成者注:氏名など一部HP用に伏せてあります。問題があれば対処しますのでメールをください。)
八王子市への抗議文
生活保護受給者にケースワーカーH氏が「遺書を書け」と暴言
私は生活保護受給中の精神障害者です。もう何週間も食事もとれず嘔吐を繰り返し、寝たり起きたりの毎日でした。以前はある病院で治療を受けていましたが、大量の薬を飲まされ副作用がひどく、薬の量について他の病院の何人かの医師に尋ねたところ、やはり不適当に多すぎるとのこと。それで病院を変えることにし、別の病院を受診しました(一一月一九日)。
その直後ケースワーカーH氏から電話があり、「勝手なことをするな。前の病院に行け」と罵倒されました。生保では同じ病気で複数の医療機関にかかれないと指導されていたため、止むなく初診は自費でかかり、よい病院であれば変更の手続きをするつもりでした。実は保護課のこの指導自体が間違っていたのです。
でもそう指導された以上、自費診療が高くとも命には代えられません。それを言うと、H氏から「自費で払えるなら生保を受ける権利はない」と脅されました。
特に精神病の治療は、医師との信頼関係や相性に大きく左右されます。残念ながら良心的な病院ばかりではない現状では、よい病院を選ぶことも患者の権利です。にもかかわらずH氏は、「前の病院の医師の意見を聞いて、どの病院に変わるかを決めるのは自分だ」と言い、こちらの意見を無視して前の病院にかかることを命じることもできると言い、どんな悪徳病院であっても「薬は医者の診立てで出したものだから、黙って従え」と言うのです。そして病気の私に、直接市役所まで来て傷病届を書いて事情を話し、H氏が許可しないと医療券は発行しないと言い張るのです。以上の問題点につき、保護課の責任において、生保受給者に医療機関を選ぶ権利があること、医療券の発行にあたっては医療機関に直接送ることを指導徹底した上、私に速やかに医療券を発行してください。
H氏は以前(一〇月一九日)私に対して「キチガイ」扱いする暴言を吐いたため、私たちは長谷川議員を通じて保護課長に申し入れしました。その時長谷川議員に対し、保護課長は「実情に配慮した対応と、担当者の意識の向上に努める」と答えたそうですが、職員全体にも、当事者であるH氏にも何の指導も注意もしなかったのです。その直後にこの事件が起こりました。これは私たちが抗議したことへのH氏からの報復です。保護課長の責任は重大であります。
病気のつらさから精神的に追いつめられていた私ですから、H氏の態度に激しく傷つき、思わず「市役所のHに殺されたと遺書を書いて死んでやる!」と叫びました。するとH氏は「ああどうぞ、遺書を書いてくださいよ」と言うではありませんか!
これは明らかに、精神障害者に対する重大な差別事件であり、障害者への抹殺攻撃に他なりません。障害者は死ねと言うのですか? 生保受給者が死ねば市の支出が減ってありがたいとでも言うのですか? H氏よ、謝罪してください。あなたはひとりの人間を死に追いやろうとしたのです。
そもそも、生活保護とは何でしょうか。言うまでもなく、憲法の定める基本的人権である生存権を具体的に保障するための制度です。「権利がほしかったら義務を果たせ」というのがH氏の口癖ですが、それは逆で、権利を保障するために手続きなどの「義務」があるのです。そして公務員は憲法を遵守する「義務」があるのです。
こうした人権無視の対応が、精神障害者の心の健康に致命的な影響をもたらすことは言うまでもなく、あまつさえ「死ね」という意味の暴言を吐くとは言語道
断であり、絶対に許すことはできません。以上、H氏と保護課に対し、そして八王子市当局に対し、強く抗議するものであります。
要求項目
一 今回の事件は精神障害者に対する差別事件であることを確認し、謝罪すること。
二 生活保護受給者には診療機関を選択する権利があることを確認すること。
三 医療券の発行にあたって、役所に来る必要はなく、直接医療機関に行けばよいことを確認すること。
四 H氏は本人に直接謝罪すること。
五 H氏に対し厳正な処分をすること。
六 日野市立病院にかかるための医療券の手続きをこの場ですること。
上記の件について、保護課長名で謝罪文を市報に掲載すること。ただし、私達のプライバシーは守ること。
一九九九年一一月二三日
一一月二四日の八王子市への抗議行動の報告
差別の上塗りをした市当局の開きなおりを絶対に許せません
本日、午前一〇時過ぎより抗議文及び要求書をもって、八王子市役所保護課へ抗議に行きました。市議会議員の長谷川氏に支援をお願いしてあったので、一緒に保護課の課長に会いましたが、長谷川氏は会議などで多忙と言うことで、一人で抗議することになりました。
場所は、保護課の裏手にあたる会議スペースで行いました。向こうはN課長、M係長、H氏の三人が出てきました。まず、保護課のN課長に用意してあった抗議文と要望書を手渡し、話し合いをはじめました。
N課長は冒頭から「とにかく誤解を解いて、仲良くやっていきましょう」というばかりで、抗議文に書かれている事実についてきちんと確認するという姿勢に欠けています。こちらとしては、まず、被害事実について確認した上で、加害者であるH氏をただすということが必要であると考えていましたが、課長は「そんなことを言うわけがない。私はHを信用している。」と言います。
そこで、フロアーにいるみなさんにもこうした抗議があると言うことを知っていただくことが必要と考え、抗議文を読み上げることにしました。みなさん、いっせいにこちらを向いて何事かと注目しています。
ひととおり読み上げた上で、ひとつひとつ事実を確認しようとしましたが、課長はとにかく「そういう事実はない。Hがそういっている以上、それはなかった。」の一点張りです。それに対して、こちらとしては、「つまり、精神障害者の訴えは信じられないが、ケースワーカー言うことは信用できると言うことですね。」とただしましたが、課長は「いや、そうはいっていない。」と言い逃れます。しかし、どう考えても、精神障害者の訴えになど貸す耳はないという態度がありありとしています。
そこで、そもそも前回議員を通じて抗議したときに、課長が言っていた「実情に配慮した対応と、担当者の意識の向上に努める」という点について、なんの指導もなされなかったためにこのような事態を招いたのではないかとただしました。
ところが、課長は「医療券に関する事務は適切に行われていたから指導の必要はなかった。」と言います。また、「キチガイ」呼ばわりしたという点については、「バカにするような発言があったという指摘を受けたが、私はHを信頼しているから、そういうことはなかったと思っている。」というのです。なんと言うことでしょうか、これではなにを抗議しても、まったく聞く耳を持っていないと言うことになるではありませんか。
ふたたび、「しかし、H氏が『遺書を書いてくださいよ。』といったのは事実であって、精神障害者に対する差別をむき出しにして、死ねといっているようなものだ。絶対に許せない。」とただしていきましたが、課長はとにかく「そんなこというわけがない。」というばかりです。くわえて、「ケースワーカーはきちんと研修を受けて資格を取ってやっているのだから、そんなことをいうわけがない。」と言うのです。
逆に言えば、公務員であって資格もあるH氏の言うことは「信用している」が、なんの後ろ盾もない精神障害者の言うことは「信用できない」と言っているのです。この点をただしていくと、「いや、そうはいっていない。大体、あなただって自分が電話した訳じゃなくても奥さんの言っていることを信用しているでしょう。それと同じように、私もHを信用している。」ととんでもないことを言い出しました。
これでは全く話になりませんが、こちらの挙げている要求項目について、私たちとしてはあくまでもこれらの点について求めることを主張しましたが、「精神障害者に対する差別などと言う事実がない以上、謝罪もしないし、処分もあり得ない。」と最後まで開き直りました。まったくもって、許せない気持でいっぱいです。
今回の、抗議をとおして、八王子市保護課は差別の上塗りをしました。差別を受け、苦しみ、抗議する精神障害者の主張をまったく聞き入れようとせず、ケースワーカーがそんなことをするわけがないと開き直ったのです。私たちは、このような生活保護行政の在り方そのものを絶対に許せないし、あくまでも謝罪とH氏への処分を求めていくものです。
一九九九年一一月二四日
(文責 HS)
赤堀さんとともに 二題
愛知 O
「変身」「城」「審判」などの作品で知られるフランツ・カフカは現代人の疎外について「すべての事象に空間があり、私はその空間まで到達し得ない」と述べる。この疎外感は「精神分裂病者」の特殊な孤独性と解することができる。あるいはパトグラフィ(病跡学)で、カフカを精神分裂病と「診断」する私はそう信じる。精神症状で解釈すれば「離人症」(現実感や実在感のない感覚)であるかもしれない。
いずれにしろ、この感覚が「離人症」であれば絶望的で苦しい。私にも「離人症」はあるが、赤堀さんは私以上にこの「離人感」(離人症でなく離人感)が強いと思われる。
獄中者と面会者であった時期の赤堀さんと私は「面会が獄中の通風口」であったが現在はそうではない。
赤堀さんが獄中から解き放たれたときにみなさんは「よかったねっ」と率直に言ってくれたが、介護者の私は赤堀さんの新たな介護方針で「社会復帰」のお手伝いをすることになって意外な面に苦慮している。
私は獄中の赤堀さんと至近距離にいたにもかかわらず、以外に実社会では距離がとりにくいし傍らに近づけない。朝リビングでうたた寝をする赤堀さんは、私が起きてくると「おはようございます」とご挨拶がすむとご自分の部屋に戻ってしまわれる。
元死刑囚の免田さんもホテル以外に宿泊できないと聞くが、これほどまでにご自分の世界で生きておられる。元獄中者との接点の多い私はこうした「人」を避ける感覚によく直面する。これを私は「監獄イズム」と理解する。長い病院生活を強いられると社会との接点をなくして「社会復帰がスムーズにいかないホスピタリズム」に陥るがそれと同様である。
では私が求められている赤堀さんの理解は何かである。
獄中三五年の赤堀さんの獄中からまず出発する理解である。これは意外に私の得意とするところで、この謎めいた「獄中の生活感」は意外と「精神病院の閉鎖性」に通じているからである。精神病院の保護室(隔離室といわれる独居房)と同様である。
では赤堀さんはどんな生活であったか? 周囲の者が接近できにくいのはなぜか?
赤堀さんは死刑確定囚の時代が長い。来る日も来る日も「いつ死刑執行か?」構える時間との闘いであった。看守は死刑執行の先兵でしかない。また監獄は一つの組織で「規律」の厳しさは軍隊そのものである。獄中者は看守の命令下にある。命令は絶対的であり、抵抗は懲罰で「担当抗弁」にあたり、即「独居房にぶち込まれる」ことになる。
当然看守への警戒心は強い。また「独居」は一人の生活で周囲の「空気」は動かない。赤堀さんには「死刑と看守に対する警戒感」が当然身に付く。監獄といわれる組織の監視は恒常的であるしスキが持てない。そして人を避けるのが習性化して孤立化する。
総じて言えば獄中は空気が動かないし、人は警戒の対象でしかありえなかったし、常に命令下におかれていた。
すざまじく警戒的な人との接点の持ち方であり、それが習慣化したのもうなずける。
こうした赤堀さんに私も「人」であるばかりか、部屋の空気を動かす人間ですらある。
私は赤堀さんに上からものを言ったことはない。命令も当然ない。しかし、獄中生活が習慣化した人間、赤堀さんには私も「警戒の対象である人間で無意識に避ける習慣」で対応されるが、これは容易に改善しないのが当然である。肌についている感覚である。
私は赤堀さんが一日でも楽に生きられるように配慮しつつ「合宿」するが、「監獄イズム」が改善するのはいつか? 習性化した人間観はいつ改善するか? 途方もない道を私たちは行く。
赤堀さんの監獄の後遺症は深い「疎外感」と人を恐れるものとなり、残酷にも無言でそれを私に訴える。警察、検察、裁判官など赤堀さんのフレームアップに関わった人間がその残酷さを知るべきである。三五年の長期拘禁者を人は理解できないであろうが……。
カフカの「すべての事象に空間があり、私はその空間まで到達しえない」は赤堀さんの「内なる告発」である。
現代人の疎外を語ることはできるが、私はあえて元獄中者の疎外感の深さと異質をここに記す。
一九九八年七月二八日
――ぼく死にたいよ――
ある日赤堀さんは「ぼく死にたいよ」ともらされた。私は吹っ飛ぶほどの驚きであった「赤堀さん! 世界中の人々が支援してくれたおかげで『解放』されたのよ。死んではいけないわ」と私はうろたえながら言葉をかけた。
その問題にとらわれていた私はしばらくして「赤堀さん! どうして死にたいのですか?」とたずねた。
「真犯人が見つからないよ」赤堀さんは絞り出すような声でそう告白した。
私は赤堀さんの至近距離にいるはずであったが、その距離は途方もないものだったとめまいすら感じていた。深い苦悩を私は知るすべもなかった。
何を言うべきか? どうカウンセリングすべきか? わたしはとまどいながら「私は赤堀さんのこと一点の曇りもなく信じていますよ。だけど真犯人は名乗り出てこないでしょうね」。「フレームアップされた那須さんは『真犯人』が名乗りをあげているけど、免田さんも谷口さんも、斉藤さんも犯人は出てきてないですよ」と他の元無実の死刑囚だった人々のことを引き合いに出した。それがいかに空疎なことか充分に分かっていながら……。
「島田の人たちはぼくが犯人だと思っているよ」赤堀さんの解放後に好奇のまなざしで見た島田の人々に心理的に追いつめられているのだ。
「赤堀さん! 島田事件の被害者の久子さんは殺していない赤堀さんを『犯人』に仕立てて魂が休まるかしら?」私はとんでもないことを赤堀さんに言っていた。 だから赤堀さんは「真犯人が名乗り出ること」を希望しているのだ。
不定愁訴が二人を襲い長い時間沈黙を強いた。
赤堀さんのいやしようのない傷口と流血を知った私はとめどもなく涙を流し続けた。
そして自らを鼓舞させながら私は口を開いた。
「赤堀さん! 私はあなたを一点の曇りもなく信じているわ。あなたは男でしょう。男のプライドね。誇りを持つことが大切ですね。あなたは戦争よりも激しい闘いをおやりになったでしょう。戦争は大勢でできるでしょうが、あなたはたった一人獄中で闘ったのでしょう。その誇りが今は一番大切なことなのではないですか?」。
私は一気にそう言った。
深く傷ついた心は癒やしようもないが、赤堀さんは静かに笑った。
「赤堀さん! 誰が何と言おうと自分の好きなことをやって下さいね。いつも獄中から『明るく、楽しく過ごして下さい』とおっしゃって下さいましたね。私は今赤堀さんにそう伝えたいわ」。
取り返しのつかないフレームアップは痛々しさのみではない。「人間の原罪」、そして「権力犯罪」のどす黒さを私はしっかりと再確認させられていた。
一九九八年一〇月二三日
窓口から
☆日本精神神経学会関係
#ヒト受精卵の着床前診断に関する意見
昨年全国「精神病」者集団が提起した、受精卵の着床前遺伝子診断の件で「ヒト受精卵の着床前診断に関する意見」が日本精神神経学会・研究と人権問題委員会から出されました。「障害者を『生まれてくるべきでなかった』存在という偏見を助長することになる」などの理由で、「現時点では、ヒト受精卵の着床前診断を臨床応用するには、社会がこれを受け入れる準備がまだできておらず、なお慎重かつ広範な議論を要するものと考えられる」としています。
(略)
七月に沖縄でサミットが開かれますが、こうした大きな国際会議や皇室行事あるいは皇室の移動に伴い、今まで「精神障害者」に対する弾圧が続いています。警察による尾行や張り込みあるいは強制入院などが懸念されます。今まで全国「精神病」者集団では日本精神神経学会に対して、こうした「精神障害者」弾圧をしないように都道府県知事や県警本部に申し入れるよう要請してきました。今年は三月教育サミット(東京)、四月環境サミット(大津)、七月には蔵相会議(福岡)、外相会議(宮崎)、沖縄サミットと続きます。全国「精神病」者集団として日本精神神経学会にこの一連のサミットについて「精神障害者」弾圧をしないよう申し入れするよう要請しました。
#五月仙台での学会総会について
五月一〇日(水)、一一日(木)、一二日(金)の三日間、仙台国際センターにおいて日本精神神経学会総会が開かれます。
日本精神神経学会は日本最古最大の精神医学関係の学会で、それなりの影響力を持った学会です。全国「精神病」者集団は結成以来、この学会に対し問題提起、監視のために総会に出席してきました。学会は市民患者に開かれた学会、保安処分反対を掲げてきましたが、この間保安処分反対の主張が揺らいでいるようでもあります。こうした基本的な姿勢を守らせていくためにも全国「精神病」者集団は学会闘争を継続したいと考えております。
仙台の地の仲間、そしてその他の地方の方でも全国「精神病」者集団の学会闘争に参加したい方は詳しい日程プログラム等をお送りいたしますのでご連絡下さい。また読者の「精神病」者で、全国「精神病」者集団に対し学会で主張してほしいことがある方は私書箱までお手紙あるいはメールでお知らせ下さい。
編集後記
(略)
@最近電気ショックをすすめられているが、どうだろうか、という相談をよく受けます。たいてい医師は家族に同意をせまっており、本人の同意などはなから無視しています。五月学会では同時に今回初めて有料の「精神医学研修コース」が開かれます。その中の一つに「老年期の難治性うつ病に対するmodified ECT(修正電気ショック)」というテーマがあります。高齢者に対する電気ショックを禁じたイタリアの条例、修正電気ショックもかつての電気ショック同様危険であるという主張もたくさんされています。電気ショックの宣伝がこうした形で行われ、広まっていくこと恐ろしいことだと思います。そもそも学会では一度も電気ショックについて、その是非が討論されたことはないそうです。電気ショック被害者の声を無視したこうした状況に対し何らかの動きが必要だと思います。
(略)
@ニュース表紙にありますように、全国「精神病」者集団の会員が私設ホームページを開いています。ニュースの一部も読めます。英文ページもあります。インターネットを使っている方(あまりいらっしゃらないとは思いますが)は一度のぞいてみて下さい。なお窓口係へのメールアドレスも表紙に書きました。資料請求、住所変更、質問、ニュースへのご投稿など、インターネットを使っている方はこちらもご利用下さいませ。
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