目次
基調報告 …………………………………………………………………………………………………………………………………. ( 3 )
長谷川利夫(杏林大学教授)
特別報告 …………………………………………………………………………………………………………………………………. ( 6 )
「厚生労働省『これからの精神保健医療福祉のあり方に関する検討会』構成員からの報告」
伊澤雄一(精神保健福祉事業団体連絡会代表)
澤田優美子(日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科博士後期課程)
シンポジウム …………………………………………………………………………………………………………………………. ( 7 )
「これでいいのか 精神医療!!」
シンポジスト 長谷川利夫(杏林大学教授) …………………………………………………………………………… ( 7 )
氏家憲章(社会福祉法人うるおいの里理事長) ………………………………………………. ( 11 )
内田 明(医療扶助人権ネットワーク事務局長) ………………………………………….. ( 20 )
山本眞理(WNUSP世界精神医療ユーザーサバイバーネットワーク理事) ….. ( 24 )
コーディネーター 増田一世(公益社団法人やどかりの里常務理事)
(附)
厚生労働省
「これからの精神保健医療福祉のあり方に関する検討会」(2016 年1 月7 日~)資料
※ 事務局提出資料のみ抜粋
集会決議
アピール文
私たち病棟転換型居住系施設について考える会は、2013年、精神科病院の病棟をアパートやグループホームなどに変え退院したことにしてしまうという病棟転換政策に抗するために立ち上がった。その後2015年に国は病院敷地内のグループホーム設置を認める省令改定を行った。しかし私たちの運動の継続もあり、全国の4割の自治体が省令改定と同様の条例改正はせず踏みとどまっている。
現時点で病棟転換をするという最悪の事態は起こっていないが、精神医療の状況はどうであろうか。
本年5月に発表された精神保健福祉資料によると、精神科で身体拘束をされている人の数はここ10年で2倍になり遂に1万人を超えた。精神科病院内の虐待などの事件も後を絶たない。都内クリニックにおけるデイケアを利用した貧困ビジネスまがいの運営も明らかになってきている。精神科病院内の閉鎖病棟には4万人を超える認知症をもった人たちが医療保護入院という形で強制入院させられている。精神科病院の人権状況は悪化してきていると言わざるを得ない。
私たちは「病棟転換」という最悪の施策を引き続き阻止しつつ、精神科医療の抜本改革を一日も早く実現することを求めるものである。さらに、精神科病院の状況に集約されるような社会の矛盾、弱者への差別をなくすべく、多くの市民と連帯し、より良き社会の建設に向かっていくことを宣言する。
2016年6月26日
病棟転換型居住系施設について考える会
これでいいのか精神医療!! 6・26集会参加者一同
当日同時に決議された、障害者虐待防止法改正要請文