生活をするのは普通の場所がいい
STOP! 精神科病棟転換型居住系施設!!
6.26緊急集会
速報
第8号(2014年6月23日)
発行:病棟転換型居住系施設について考える会
「6。26緊急集会」まであ と3日
いよいよ26日の緊急集会まで今日を含め残り3日間となりました。
集会開催決定からほぼ2週間の大奮闘によって、参加者は沖縄から北海道と、文字通り全国的集会の様相を呈してきました。
みんなねっとの役員の方々が壇上で発言など家族会での取り組みも大きく前進しています。
その結果、6月20日現在の集計による参加者数は、2、200名となりました。
緊急集会の開催決定から2週間、みなさん・全国各地の大奮闘によって大きな変化をつくり出しています。
精神医療・保健・福祉における歴史的大集会になってきました。
「転換型居住系施設」構想は、精神保健福祉法の改正を受けて、「良質かつ適切な精神障害者に対する医療の提供を確保するための指針」を策定するための「検討会」の議論の中で、ある構成員の「最善とは言えないまでも、(精神科)病院で死ぬということと、病院内の敷地にある自分の部屋で死ぬということには大きな違いがある。居住系施設を考えるべき」との発言をうけて、2月に検討会が設けられて具体的に動いています。
「良質かつ適切な精神障害者に対する医療の提供を確保するための指針」、「長期入院精神障害者の地域移行に向けた具体的方策の在り方」が、『病院も地域』という厚労省北島課長発言などによって、“地域移行”は精神科病棟の居住系施設にすり替え誤魔化されようとしています。
2004年に厚労省は、「入院生活中心」から「地域生活中心」へと宣言しました。しかし、10年経過していますが、一向に変わっていません。
その上に、“地域移行”が「自分の部屋で死ぬということには大きな違いがある」と、長期入院者を一生精神科病院に収容し続ける施設を許したら、“何でもあり”になり、精神科医療も障害者施策も改革は、はるか彼方へと遠のいてしまいます。
26日の緊急集会は、厚労省の“すり替え”・“誤魔化し”は絶対に許さない・正す大集会でもあります。精神科医療そして障害者施策の今後の行方に決定的影響を与える“節目の集会”です。
日比谷野音を“満杯”にするというのはけして容易なことではありません。しかし、残された3日間、みんなで、全国各地での参加呼びかけの取り組みを大奮闘するなら十分可能な条件ができています。
これからの3日間、悔いのない取り組みをしようではありませんか。
各地からの声
北海道から
「精神科病棟転換型居住系施設」に私は反対です
厚生労働省は、精神科に長期入院する患者の地域移行のためとして検討会を立ち上げ、精神科の病棟を転換して、病棟に精神障害者の居住施設系を作ろうとしています。
1月に国は国連の障害者権利条約を批准したのに、障害者の地域生活を保障するどころか、精神障害者を終生病院に囲い込もうとしています。
障害者だって、人の命を賜り生まれてきたんです。人としての幸福を願うのは当たり前のことです。ところが検討会では、病棟で死ぬより自分の部屋で死ぬほうがましだといいますが、精神病を一度発病したからといって、生涯病棟に閉じ込めてそれが良いとするなど、精神障害者の一人として、絶対に許すことができません。
6月26日には、東京日比谷の野外音楽堂で「転換型居住系施設」に反対する集会があり、すみれ会から参加します。多くのなかの一人ですが、皆の力をあわせ、精神障害者の尊厳を踏みにじろうとする、国のあり方を改めさせ、障害があっても、地域で普通に暮らす事を望む多くの人たちと手を取り合っていけたらと思います。
(すみれ会 土屋晴治)
埼玉から
私はこう考える、病棟転換問題 ~やどかりの里のメンバーの声~
☆自分もいつ入院するかわからない。入院した時に、一生を病院で過ごすことになるかもしれないと考えるととても怖い。そんな心配をしなくて済むよう、まずは安心して地域で暮らせる制度をつくって欲しい。(臼井崇起)
☆そもそも誰のための議論か。まったく当事者を抜きにして話が進められている。自分が何十年も病院で過ごすことをイメージして、考えてみて欲しい。そして病院は経営的な視点に立つ前に、精神科医療の底上げに力を尽くすべきだ。(渡邉昌浩)
☆入院=治療だとは思いません。病院では、限られた人としか関わることができないでしょう。精神障害のある人にとって、地域に出て、社会参加してこそ回復につながる部分もあるのです。(S.S)
☆私は5回の入院経験があります。長期ではありませんでしたが、それでも辛い入院生活でした。私と同じように入院している人たちが、やっと地域に出たと思っても、それが病院の敷地内と考えるとやりきれません。この問題を広くいろんな人たちに知って欲しい。そのために、6.26では声を上げたいと思います。(O.N)
-Nothing About Us Without Us!-この思いを胸に、やどかりの里からは126人観光バス2台で駆けつけ、日比谷野音で「居住系施設にNo!」の声を上げます。
病棟転換型居住系施設について考える会
stopbttk@yahoo.co.jp
6月26日(木)は、みんなで日比谷野外音楽堂(東京都・日比谷公園内)へ!!
《手話・要約筆記あり》
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