2021年9月号 抜粋 精神障害者権利主張センター・絆ニュース 

ごあいさつ

新型コロナの蔓延状況が各地で継続しています。強力な感染力を持つと言われている変異種により、東京都他各地で緊急事態宣言が敷かれました。

毎月第1土曜日の会員交流会についても、10月の交流会は、会場では開かずZOOMのみといたします。おまちがえのないようよろしくお願いいたします。

今後も状況次第で開催は会場でできないかもしれませんが、必ず前日までにご連絡の上ご参加ください。

末尾の新聞記事にあるように入管施設で、女性が病気にも関わらず放置され死亡するという事件がありました。マスコミなどで批判が集中しています。

ひどい話ではありますが、精神病院においてはよくあることで、とりわけ新型コロナの発生にも関わらず、治療も受けられず感染の広がりすら放置され死亡者が出ています。

この件はあまり問題になっておりません。外国人それも「不法滞在」とされた人は人間として扱われないということでもありますが、精神病院入院患者もまた同様であり、とりわけ高齢者に関しては世論もほとんど問題にしません。

私たち精神障害者は人間ではないのでしょうか。

投稿

                        中澤悟 (神奈川)

障がい者への暴言、暴力が止まらない。長崎県佐世保市の社会福祉法人「民生会」が運営する複数の障がい者施設で、職員が利用者に対して「どれだけ迷惑を掛けていると思っているのか」と暴言を吐いたり、頭をたたくといった暴行を加えたりする虐待を繰り返し、市が2019年7月〜今年1月に計4回、改善を求めて指導していたことがわかった。

私はその記事を見た時、ナチス・ドイツのT4作戦を思い起こした。T4作戦とは精神障がい者や身体障がい者に対して行われた強制的な安楽死政策である。その後の同じような作戦を含めると、犠牲者は15~20万人以上にのぼる。その背景には優生学がある。優生学は「生物の遺伝構造を改良する事で人類の進歩を促そうとする科学的社会改良運動」と定義されるが、それが極端になったかたちである。

役に立たない人間は殺す。なぜ歯止めがかからなかったのか。私が思うに彼らには人文社会系の素養がなかったのだと思う。倫理観や弱者に対する思いやりとかは、人文社会系の学問の大きなテーマである。

今日本はその職業に就くための勉強しかしない。医者や看護師、介護士に人文社会系の素養がないのではないか。キリスト教系の障がい者施設で上述のようなスキャンダルがないことは、極めて示唆的である。

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