2020年7月精神障害者権利主張センター・絆ニュース抜粋

ごあいさつ

うっとうしい雨模様が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
新型コロナウイルス蔓延ということで、東京では一時、公的な施設が全て使えないこのままでは絆の交流会も開けないなどという状態がありましたが、とりあえず会場は通常通り使えるようになりました。ほっとしましたが、今後またどうなるかは状況次第ということでしょう。

各地で命に関わる、重要な裁判が続いています。このニュースには旧優生保護法の被害者である北三郎さんの裁判、そして名古屋の生活保護基準引き下げをとう裁判、いずれも不当判決報告の記事を掲載しています。病人、高齢者、障害者の命の切り捨てはすでに裁判所すら認めるのでしょうか。全国の生活保護基準引き下げを問う裁判の最初の判決は、生活保護基準引き下げにあたっては、財政事情そして国民感情を受けて厚生労働大臣の裁量により決めも問題ないと認めました。最低基準について国民感情やその時の財政で決められるとなればそもそも生活保護基準ですらありません。生活保護制度を根本的に否定する、憲法25条にふれる違憲判決と言えましょう。

7月22日に期日の入っている公立福生病院事件は、一旦人工透析を止めると言ったものの、すぐに苦しいので透析再開、と求めた患者さんに対して医師が透析を再開せず患者さんはなくなったという事件です。私たちには金のかかる人工透析の患者は死んでもらうという攻撃の一端と感じられます。7月22日にはぜひ多くの方の報告集会への参加を。ニュースへのご感想等ぜひご投稿を何卒よろしくお願いいたします。一言でも構いませんので

国連障害者権利条約の動き

山本眞理

 私たち全国「精神病」者集団(精神障害者権利主張センター・絆の旧名称)は2002年よりメキシコ政府の呼びかけで始まった障害者権利条約作成への取り組みに、世界精神医療ユーザー・サバイバーネットワーク(WNUSP 山本が理事の一人)を通して参加してきました。

以下が条約の採択そして日本の条約批准。全国「精神病」者集団とWNUSPなどの動きです

いよいよ日本の条約委員会への報告書審査は今年ということだったのですが、あいにくコロナウイルスの蔓延という事態のため条約委員会の延期があり、今年12月とも言われていますがいつ日本政府報告書の審査があるかは未定です。2002年から取り組んできたのですが、残念ながら山本は体調のためジュネーブに行けそうもありません。せっかくご寄付いただいた旅費40万円もありますので、今後の取組を相談していかなければなりません。

障害者権利条約への取り組みほか国連の人権諸条約へのとりくみはは年単位の事業ですが、絆の会員でこれに取り組みたいという方募集します。作業グループを作ってもいいかと考えておりますが、皆様いかがお考えでしょう。

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