緊急抗議声明 福生病院透析中止事件

緊急抗議声明

 2019年3月7日、毎日新聞は東京福生病院での透析拒否による患者死亡を報じた。今後さらに詳細な経緯が伝えられると考えるが、私たちは精神障害者団体としてこの重大な事件に対し緊急に抗議の意思を表明するため、緊急声明を出す。

 報道によると、2018年8月9日、主治医に透析を中止という選択肢を示され、患者は一旦は、透析中止に同意したが、15日に透析再開を申し出たのにもかかわらず再開されず16日に死亡したという。

 この患者さんは報道によると、抑うつ神経症で自殺未遂も3回行っているという。こうした傾向につけ込んで同意をとった可能性は高く、障害者差別に基づく殺人事件とも言える。

 この福生病院の外科医は毎日新聞の取材に対して「『正気な時の(治療中止という女性の)固い意思に重きを置いた』と説明。中止しなければ女性は約4年間生きられた可能性があったという。外科医は『十分な意思確認がないまま透析治療が導入され、無益で偏った延命措置で患者が苦しんでいる。治療を受けない権利を認めるべきだ』と主張している。」

 何という傲慢な姿勢であろう。これは明らかに医師による殺人事件と断じざるを得ない。

 いま国は事前のケアプランづくりを掲げすすめようとしているが、この事件はその行方がどうなるか、ひたすら「死への自己決定」を迫るものとすらなりうる危険性を明らかにしている。

 私たちは今の優生思想が蔓延した社会の中で、殺されかねない精神障害者の立場からこの医師の殺人行為に対して、怒りを持って弾劾するとともに、今後東京都および国の責任を追求していくことをここに宣言する。

2019年3月7日

           精神障害者権利主張センター・絆

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コメント

  1. 林田悦子 より:

    林田医療裁判は、患者の意思によらない治療中止を問題としています。高齢の女性患者は半身不随になりましたがリハビリを始め退院を指示されました。ところが患者の長男夫婦の独断の要請で翌日より治療が中止されました。しかし、患者も他の家族達も知りませんでした。佼成病院では、患者が体調を悪化させて呼吸困難になるも長男が酸素マスクを拒否したから患者に酸素マスクをせずに自力呼吸をさせて死に至らしめました。患者の長女が、治療を拒否した長男夫婦と簡単に応じた佼成病院を経営する立正佼成会を「患者の自己決定権の侵害」として訴えた事件です。