日本透析医学会 正会員限定の学会緊急企画開催についての 公 開 質 問 状

6月21日になって学会はマスコミ各社一人の入場を認めたとのこと、しかし質疑は一切なし

正会員限定の学会緊急企画開催についての
公 開 質 問 状
2019年6月20日
一般社団法人日本透析医学会
理 事 長    中  元  秀  友  殿

東京都新宿区西早稲田1‐9‐19‐207
日本消費者連盟気付
臓器移植法を問い直す市民ネットワーク
e-mail:abdcnet@gmail.com

貴学会は、6月28日~30日に開催される<第64回日本透析医学会学術集会・総会>において、学会緊急企画「3月7日新聞報道に対する日本透析医学会の見解と対応」をプログラムしている旨、ホームページで公開しています。

そこでは、この緊急企画は、「日本透析医学会の会員の皆さんにこれまでの経過を報告するために企画したもの」で、参加は「本学会の正会員限定」とし、かつ「混乱を避けるため、会場での質疑応答はありません」とされています。

発表される「福生病院に関する報道の経緯と日本透析医学会の対応」「調査委員会報告」「透析中断・非導入報道に関する日本透析医学会倫理委員会の見解と対応」「“人生の最終段階における維持透析の開始と継続に関する意思決定プロセスについてのガイドライン(案)委員会”による提言改訂の方向性」等については、公立福生病院事件が社会問題になっている折から、患者・家族はもとより、医療福祉に携わる職員など、多くの関係者、市民が大きな関心を寄せています。透析患者の中には、「医療費がかかるから」「家族や社会に迷惑をかけるから」と治療中止の選択を迫られるのではないかと動揺する患者もいます。この問題に対する「学会ステートメント」を公表した貴学会は、それに対する説明責任があると思います。

しかも、この「緊急企画」は正会員限定、マスコミを排除して取材にも応じない閉鎖性や、参加会員の質問も受け付けない等、学術団体の取るべき姿勢とは思えません。開かれた学術団体として、社会的にも問題になっている事柄について、このやり方は余りに非民主的であり、“黙って学会理事会に従え”と言わんばかりの暴挙と言っても過言ではないでしょう。ことは生命にかかわる問題です。学術団体として、疑問や質問に答え、取材にも応じる開かれた企画として行って頂きたいと思います。

以上から、以下の3点について回答頂けるよう質問いたします。
1、従来から貴学会はこのような制限をされてきたのでしょうか。
2、正会員以外のすべての人(患者やマスコミ)を排除する理由をお答えください。
3、会員の質疑応答を受け付けない理由をお答えください。
回答を、郵送または当ネットワークe-mailアドレス(abdcnet(@)gmail.com)までお返事を頂けますようお願いいたします。

以下学会ホームページより

第64回日本透析医学会学術集会・総会

6月28日(金) 16:30~18:00 第18会場(アネックスホール F201+F202)で開催いたします学会緊急企画1については、日本透析医学会の会員の皆さんにこれまでの経過を報告するために企画したものです。したがって、本企画は本学会の正会員限定で参加を認めます。入室の際に参加証の確認と会員証のバーコードを読み込みして登録した者のみ入室は可能です。 …

6月28日(金) 16:30~18:00 第18会場(アネックスホール F201+F202)で開催いたします学会緊急企画1については、日本透析医学会の会員の皆さんにこれまでの経過を報告するために企画したものです。したがって、本企画は本学会の正会員限定で参加を認めます。入室の際に参加証の確認と会員証のバーコードを読み込みして登録した者のみ入室は可能です。
なお混乱を避けるため、会場での質疑応答はありません。よろしくご了承ください。

学会緊急企画1
3月7日新聞報道に対する日本透析医学会の見解と対応

6月28日(金) 16:30~18:00 第18会場 (アネックスホール F201+F202)

司会: 中元 秀友 埼玉医科大学総合診療内科
土谷 健 東京女子医科大学血液浄化療法科

GK-01-1福生病院に関する報道の経緯と日本透析医学会の対応

演者: 中元 秀友 埼玉医科大学総合診療内科

GK-01-2調査委員会報告

演者: 土谷 健 東京女子医科大学血液浄化療法科

GK-01-3透析中断・非導入報道に関する日本透析医学会倫理委員会の見解と対応

演者: 倉賀野 隆裕 兵庫医科大学内科学腎・透析科

GK-01-4「人生の最終段階における維持透析の開始と継続に関する意思決定プロセスについてのガイドライン(案)委員会」による提言改訂の方向性

演者: 岡田 一義 社会医療法人川島会川島病院腎臓内科

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