11/11ナチスのT4作戦を観る―ビデオ上映とお話しへのお誘い

私たち、尼崎のしょうがい者、しょうがい者の親、支援者で作る実行委員会は、11月11日「ナチスのT4作戦を観る―ビデオ上映とお話し」の集いを持つことにしました。NHKEテレが2015年に制作した「それはホロコーストのリハーサルだった~障害者虐殺70年目の真実」を上映し、三田障害者監禁事件について吉田みちさん(自立生活センター三田代表)のお話を伺い、自由な討論を行います。

「それはホロコーストのリハーサルだった」は、ナチスのしょうがい者殺害計画であるT4作戦の現場を藤井克徳さん(日本障害者協議会代表、きょうされん専務理事)が歩くドキュメンタリーです。当時の映像が豊富に出てきます。1時間のものです。

それが決して過去のことではなく現在まで、戦後から1996年まで日本で行われていた強制不妊手術(優生保護法)、そして2016年7・26の相模原しょうがい者19人殺害・職員を含め26人重軽傷事件、繰り返されるしょうがい者虐待事件などに繋がっています。

その実態を三田障害者監禁事件について思うことをお聞きする中から探っていきたいと思います。

今、現職の副総理(麻生太郎)が「ナチスの手口に学べばいい」と公言して何の罰も受けないという社会になっています。衆議院議員杉田水脈(自民党)は「生産性のない人間に公費を使うな」と確信に満ちて公言し、沖縄では民意が「国家」によって圧殺され、えん罪事件(袴田事件など)では裁判所まで検察に加担し、憲法まで戦争法に変えられようとする時代になっています。

ドイツで反ナチス抵抗運動を行っていたニーメラー牧師の有名な言葉・・・

「ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった 私は共産主義者ではなかったから。社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった 私は社会民主主義者ではなかったから。彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった 私は労働組合員ではなかったから。そして、彼らが私を攻撃したとき 私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった」

しかし、ナチスが1933年政権を取るのと同じ年にしょうがい者らに対する強制断種を行う法律を作り40万人に強制しました(ドイツ精神医学精神療法神経学会)。1939年第2次世界大戦の開戦と同時に一人のしょうがい者の親の「慈悲殺」という要請を受ける形でしょうがい者虐殺のT4作戦を開始したのです。殺されたしょうがい者らはドイツ国内で20万人以上、占領地を含めると35万人~50万人と言われています。ユダヤ人のホロコーストの前から行なわれたこの蛮行は一部には知られていましたが、戦後も長く誰も謝罪もしなかったし、賠償もしませんでした。何か今の日本の状況と似ていませんか。

集会には手話通訳があります。またビデオには聴覚しょうがい者向けの字幕が出ます。聴覚しょうがい者のみなさんもぜひご参加くださいますようお願いいたします。

11/11(日)14時から16時30分まで(13時30分開場)

尼崎小田公民館にて(JR尼崎から北東に徒歩5分)

資料代500円

主催:11/11集会実行委員会

共催:NPOサニーサイド

障害者人権擁護センター尼崎

怒っているぞ!障害者切りすて!ネットワーク関西

2018/10/3  【連絡先:090-3054-0947:gen1951@nifty.com】

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