やまゆり園事件を通して考える福岡の集い

☆日時:2018年7月28日(土)12:30~16:30
(12:00開場)
☆場所:なみきスクエア (JR・西鉄千早駅前)
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1部:講演 尾野剛志氏(やまゆり園家族会前会長)
2部:リレートーク「これだけは言いたい!」(障害者、家族、支援者など10名)
資料代:
障害者・家族 200円
経営者・管理職 1000円
その他・500円

誰もが二つ、歳を重ねました。でも、他の人と同じように歳を重ねられなかった人たちがいます。2年前 ― 2016年7月26日に、人生を絶たれた津久井やまゆり園の犠牲者19人です。この事件では、他に27名の方々も重軽傷を負いました。

犯人は職を失い、貧困層に転落したやまゆり園前職員の若者でした。犯人は「優生思想」を振りかざしてはいましたが、「障害者を抹殺して国の負担を削減してやる報酬として5億円をよこせ!」と総理大臣に求めています。この犯行は、カネ欲しさからだったのではないでしょうか?

事件は全国の障害者、家族だけでなく、すべての国民に計り知れない衝撃をもたらしました。一方でネットを中心に、犯人に共感し、支持する声が少なからず挙がっています。障害者を抹殺せよという優生思想は、ユダヤ人大量虐殺に先んじて、ヒトラーのナチスドイツで実行されています。およそどのような出来事であれ、社会や時代の空気を反映するものです。私たちの社会は、ファシズムへの道を歩み始めているのでしょうか?

再発を防がなくてはなりません。どんな理由があろうとも、他者の人生を断ち切ることが許されてはいけません。差別、虐待、排除、格差政策、優生思想…、障害者の存在そのものを、そして主権性を否定するこれらの動きに対抗しましょう。

「これからどう生きるかは自分の責任」「今の境遇を抜け出すのは自分の責任」とする「自己責任論」が大手を振って歩いています。私たちは、自分で思う以上に他者と依存しあって生きています。周りの人と、助け、助けられながら社会を形作り、人生を送っていくしかないのです。自己責任論はこの現状を頭ごなしに否定するものだと思います。近年、なんとなくの窮屈感、閉塞感を感じています。人々のつながりを断ち切る自己責任論が社会全体を覆っているからだと思います。

繋がりましょう、手をつなぎましょう、力を合わせましょう ― 豊かな社会関係を築き上げることこそが、優生思想や自己責任論の蔓延を最小限に抑える力になるのだと思います。そしてそれは、事件の再発を防ぐ力になると信じています。
皆様のご来場を心よりお待ちしています。

やまゆり園事件を考える福岡の会
813-0033 福岡市東区多々良2丁目6-7
代表 船本静剛

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